夕暮れ時である。
道を降りていくと、
家々の谷間に、遠く、夜景が溜まっている。
シャンパングラスに注がれた、星屑のように。
どこからともなく、ドラムの音が聞こえて来る。
こちらは、空の星に合わせるように。
なぜなら、星たちは、ダンスをしたがっているから。
しばらく歩くと、
平らな道にでる。
横道から、フイと、人影が出てくる。
黒いシルエットだけが、わたしの目に映る。
小さい影が、前を行く。
そのうち、魔法使いの姿になっていく。
そのとたん、影は、また横道にフイと入ってしまった。
雨が降りはじめた。
犬を連れた青年とすれ違い様、
これにて、宵の散歩はお仕舞い、とばかりに、
家へ向かって走り出す。
0 件のコメント:
コメントを投稿